ロシア フードビジネス

現地ロシアからお届けするロシア飲食事情の今

モスクワとサンクトのフードコート最新事情

f:id:obshepit:20170305054949j:plain

不動産投資大手のJILのレポートによると、モスクワのフードコートで、最大の店舗数を誇るのはベイクドポテトにチーズやベーコンなどのトッピングが載った商品を販売するКрошка Картошкаで、モスクワにあるフードコートの70%に店舗を設けています。サンクトではロシアパンケーキのブリヌイを提供するТеремокが全体の68%のフードコートに進出していてトップとなっています。グローバルブランドとしては、KFC、マック、バーガーキングが3強で手堅く進出をしています。

記事によると、最近の傾向としては、近年成長が著しいファストカジュアルやファインダイニングのセグメントの飲食店が、フードコートにも積極的に進出をしてきていることだそうです。外資系ではシェイクシャック、地場系ではMarket PlaceObed bufet等の進出がその例として挙げられています。また、ラグジュアリークラスのショッピングセンターには、ファインファイダイニングよりもさらに上のセグメントの飲食店の進出も見られ、高級レストラングループのNobuなどの例も見られます。

フードコートを併設するショッピングセンター側としては、ロシアの消費者の成熟に合わせ、購買そのものよりも、そこで得られる体験を重視する傾向を強めており、そういった意味で、今までフードコートにはなかった新しいジャンルの飲食店を誘致して、施設自体の魅力を高める努力をしているようです。