ロシア フードビジネス

現地ロシアからお届けするロシア飲食事情の今

2016年のロシア飲食業界の勝ち組はファストカジュアル

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http://restorator.chef.ru/npd2016

2015年は経済制裁と原油価格下落のダブルパンチで、食品のインフレーション率は23%近く上昇、それに対応する形でレストランの価格も30%近く上昇しました。

一方消費者の懐事情は変わらず、財布の紐が締められた結果、レストランを利用していた層が、レストランよりもお手頃で、ファストフードよりクオリティが高い食事が楽しめるファストカジュアルへと流れたようです。

会社でお手伝いさせて頂いたラーメンレストランYARUMENはファストカジュアルに分類されると思われます。ロシア飲食業界の全体的な落ち込みに関わらず、同店の16年度売上が前年比で著しく伸びたのは、このような背景も影響していたのではと思われます。

こちらの動画はファストカジュアルの成功例として記事中でも取り上げられていたOBED BUFETのものです。Ginza Projectというレストラングループが運営しており、セルフサービス形式を取り入れ、同社が運営する他の業態よりも価格を抑えつつも、料理のクオリティは維持し、さらに21時以降は全品半額にするなどして、うまく集客を行っています。