シベリアに居酒屋オープン
http://news.ngs.ru/more/50298791/
先週、シベリアの中心都市ノボシビルスクに、居酒屋をコンセプトにしたガストロパブЖан Хуан Лу(ジャン・ファン・ル)がオープンしました。
居酒屋と言っても日本ぽいメニューはほとんど見当たらず、ブルスケッタにトムヤンクン、生春巻き、パエリヤとなんでもありです。ではなぜ居酒屋かというと、一品当たりの盛り付けを控え目にし、その代わり低価格で提供することで、多くの料理を食べてもらう、というのが日本の居酒屋のコンセプトだからだそうです。
レストランをプロデュースしたのはノボシビルスクのレストラン王、デニス・イワノフ氏です。彼は日本文化への造詣も深く、日本への渡航経験もあり、このコンセプトを思いついたのかもしれません。
ただ彼が秀逸なのは、日本の居酒屋を再現しようとはせずに、スモールポーション低価格で注文数を稼ぐ、という居酒屋のビジネスモデルを導入した点ではないでしょうか。サンクトにも日本の居酒屋をテーマにし、居酒屋っぽいメニューを出しているお店がありますが、日本と同じようなものが再現できるはずもなく、とてつもなく中途半端なことになっています。
とかく海外で日本食というと、日本の本物の味を現地でもそのまま再現する、という所にこだわりたくなりがちですが、こだわりが固執になり、中途半端なものやコストが合わないお店を作るよりは、このような形でコンセプトだけうまく取り込んでしまうのも、海外ではもしかしたらうまくフィットする場合があるのかもしれません。