ロシア フードビジネス

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サンクトではカフェベーカリー市場が活況

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サンクトでは30~50平米くらいの小面積でパンやスイーツを販売し、小規模なカフェスペースを併設する、カフェベーカリー(ロシア語でмини-пекарен)が非常に多くあります。こちらの記事によると、同地においてここ2,3年ほど、手堅い需要と幅広いターゲットを狙えるという理由で、カフェベーカリー市場が伸びているそうです。 

チェーン店系の市場における同地のキープレーヤーとして注目すべきなのは”Буше”でしょう。99年に最初の店舗がサンクトに開店して以来、現在では路面店、ショッピングセンター内等に30店舗を展開しています。焼き立てのパンやスイーツ、ラテなどのホットドリンクが主力商品で、スープやパスタなどのホットミールもその場で調理して提供しています。セルフサービス方式で、客単価は600ルーブルと通常のカフェベーカリー(250から300程度)よりはかなり高めとなっていますが、中心地にある同店舗のランチタイム時は席を探すのが難しいほどです。 おしゃれで落ち着いたインテリアの店内には女性客が目立ちますが、年齢層は20代中盤から60代近くまでと非常に幅広い年齢層にリーチできています。

”Буше”を展開する、有限会社Бушеは現在、新ブランドでチーズやハムなどの加工製品を販売するデリカテッセンを展開することを発表しており、同ブランドで本年度中に10店舗を開店させる予定とのことです。

同社は現在市場において最も勢いのあるプレーヤーの一人と言ってよいでしょう。